写真を撮る

今週のお題「芸術の秋」

ちょくちょく作品を見ていた写真家の個展が銀座のキャノンギャラリーで開催されるというので出かけてきた。

最近スランプというか、仕事の疲れがたまっていたからか、どうやって写真を撮ったらいいのかがわからなくなっていた。そんな折、この荒木則行さんの写真展があるという。これは行かねば、と休日もはやめに出かけて展示と、ギャラリートーク、後述のPodcastの公開収録を聞いてきた。忘れてはいけない気がしたので、一度アウトプットしておきたい。

 

ギャラリートークでは今回の個展の背景、展示されている写真はどうやって撮ったのか、昨今のスマホ利用による総写真家時代にプロとして写真を撮るということはどういうことか、どういう点が素人とプロでは違うのか、一昔前から現代での写真を撮るということの意義・背景みたいなところの話があった。また、昔は自然はあくまで人の手の入らない情景を撮影するものとされたが、現代では人々の生活圏まで含めてとることが多くなったこと、風景写真はナショナリズムに通じるところが昔はあったが、現代では個人を投影するものとして風景写真が撮られているということ、写真を撮る人が増えたことによって、写真をみる目も全体的にレベルがあがっていることなどが語られた。

個人を投影しているという点はものすごく自分のこれまでの写真に当てはまる気がして、頷くことしきり。要するに自己主張と承認欲求ということなんだろうと思われる。

また、同氏はPodcastで番組を配信していて、それも毎回聞いているのだが、本個展を開くにあたっての考え方やプリントについて機材についてなどあらためて参考になることが多々あったのはとても良かった。

 

キヤノン:キヤノンギャラリー|荒木 則行 写真展:刻印

フォトラリズム - Photoralism - - 写真を愛するすべての人に贈るカオストーク番組